不妊の検査

避妊をやめてから2年以上経っても妊娠に至らない場合を「不妊」を呼びますが、しっかり2年を待つ必要はありません。

 

特に高齢で妊娠・出産をされる方は、常に不妊ということを頭の片隅においておかれ、少しでも不安のあるときは、勇気を出して一日でも早く病院に相談に行かれたほうが良いと思います。

 

病院での問診の後、夫婦生活のタイミングなどのアドバイスが医師からされるだけといった場合もありますが、たいていは、本人の意思が尊重されたうえで基本的な不妊の検査が行なわれます。

 

検査の方法は病院によって異なりますが、通常は次の三つのことについて調べるための検査を受けます。
・排卵が起こったかどうかを確認する
・精液を検査する
・生殖器の器質的な異常の有無を判定する

 

これらを調べる、一般的な検査としては以下の通りです。
・女性、男性それぞれに問診を行なう
・診察(たいていは女性のみ。内診と経腟超音波検査)
・基礎体温表のチェック
・性感染症の検査(クラミジア感染)
・精液の検査(男性のみ)
・性交後検査(ヒューナーテスト)
・血中ホルモン検査(女性のみ)
・子宮卵管造影(女性のみ)

 

中には痛みのあるものや、恥ずかしさを感じるものもあります。しかし、怖いとか恥ずかしいといって検査をしないままでいると、いつまでたっても不妊の原因もわからないままです。不妊治療には検査が絶対不可欠です。

 

検査について不安がある場合は、まずはそこから相談されてはいかがでしょうか。いずれにしても、医師との信頼関係を築き、何事も相談できる状態になることは、これから続く不妊治療にとっては欠かせないことです。